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どうしたら強い心になれる?②

前回、耐性の窓を広げると、何か大きなストレスがかかっても、元の状態に戻りやすくなる話をしました。

この耐性の窓から出てしまうくらいの状態になると、無意識にその状態に耐えられないと判断し、いろいろな防衛反応をみせます。嫌なことを思い出さないようにしたり(抑圧)、もっともらしい言い訳をして自分を納得させたり(合理化)、頭痛など体調を悪くして嫌なところへ行かないようにしたり(逃避)と様々な方法でそのストレス環境の中で生き延びようとします。身体の感覚や自分の心の状態を分からなくしてしまう解離といった状態にもなります。これらは、生き残るために大切な機能でもあるのですが、このような状態だと、深いところにある大切な自分の心や体の求めているものを感じ取ることができないのです。

たとえそれが怒りや悲しみ、苦しみなどネガティブなことであっても、それらは生きていくために大切で必要な情報です。自分が危険な状態にある、自分を守れ!という信号であり、そうするためのエネルギーです。これらをしっかり感じて受け止め、エネルギーを自分の思うように使える状態こそ、「強い心」だと思います。ところが、それを感じてしまうと辛いので、人は感じないようにしよう、無かったことにしよう、気にしないようにしようと自分で感じることを止めようと頑張ってしまいます。それにはとても大きなエネルギーが必要なので、自分の本来のしたいことをするためのエネルギーが足りなくなってしまって、元気がなくなってしまったり、逆にエネルギーが高止まりしてイライラしたり不安になったりしてしまいます。

安全な環境で、安心できる人といるだけで、耐性の窓は少しずつ広がります。そのような環境の中で、自分の中に閉じ込めてしまった怒りや悲しみ、つらさなどの感情・感覚や体の状態を自分のペースで感情や感覚に圧倒されることなく感じることで、そこに固まってしまったエネルギーがほどけていき、また自然なエネルギーの循環を取り戻すことができるでしょう。

  • この記事を書いた人
香田 利恵子

香田 利恵子

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