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はじめまして

はじめまして。セラピールームFosterの石川詩織と申します。

ここを訪ねてくださったあなたは、カウンセリング、と聞くとどんな印象を持たれるでしょうか。「つらい気持ちを沢山話すこと」とか、「過去に向き合うこと」だと思ってらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

私自身もそう思っていた一人でした。ですから、とにかくつらいことに向き合って自分を変えるんだと決めて、色んなことを我慢してカウンセリングを受けていたんですね。「苦しさの原因は自分にあるんだから、私は苦しんでも仕方ないんだ」とか「この苦しさを超えて努力すれば楽になれるはずなんだ」と信じて。

でも、どんなに過去に向き合っても、どんなに沢山話しても、結局しばらくすると元に戻ってしまいました。しかも、自分の信念を裏切り続ける自分のことが嫌で嫌で、どうにかしてその嫌な自分を消したいのに一向にいなくなってくれません。そうしているうちに、どんどん自分が嫌になって、どんどん身体も動かなくなっていきました。自分に絶望し、世界に絶望し、未来に絶望し、どこを見ても絶望しかないような毎日を何年も何年も繰り返したのです。

でもそんなある日、ふと気づいたんです。「私、自分がどうするべきなのかはわかってる。でも、わかってるのにできない。だったら、もしかしたら私を苦しめてるのは心や脳の問題じゃないのかも知れない。」と。

その日をきっかけに私は対話中心のカウンセリングを離れ、数年後、身体指向の心理療法に出会いました。「ん?身体と心理療法が合体???何それ?」って思いますよね。確かに日本ではまだあまりなじみのない分野ではありますが、この身体指向の心理療法は【わかっているのにできない】という苦しさに対してとても有効なんです。身体指向の心理療法って何なのか、なぜ効果があるのか、というお話しは、またこの場で少しずつ綴っていければと思っています。

私は身体指向の心理療法のひとつであるSomatic Experiencing®(ソマティックエクスペリエンス®、SE™などと書くこともあります)のトレーニングを受講中です。Somatic Experiencing®はPTSDやトラウマからの回復を目指す方にとってはとても役に立つツールです。「自分のつらさはトラウマやPTSDと呼ぶほどのものではない」とか「自分は当然の報いを受けているだけで、苦しむのも厳しい努力をするのも仕方のないことだ」とお考えの方にこそ、身体指向の心理療法をおすすめしたいと思います。身体指向の心理療法は、直接過去と対決するのではなく、現在に残っている影響の方からやさしく癒していくことができるからです。

この文章を読んでくださっているあなたのつらさを判断するのは、他人の基準ではありません。この位の経験ならばカウンセリングを頼っても良いけれど、それ以下はダメだ、なんていう線引きはないのです。あなたがつらいと感じるならば、助けを必要としているサインかも知れません。つらい時にはいつでも、誰でも、どんな過去を持っていようと、助けを求める権利があることを、どうか忘れないでくださいね。

ご自身に合った心理療法やカウンセラーを探すのは途方もなく骨が折れることかも知れません。でも、何がご自身にふさわしいのか探ることもまた、ご自身を知って癒していくための大切なステップです。あなたが居心地のいい時間を過ごせる仲間やカウンセラーと出会えますように、祈っています。

  • この記事を書いた人
石川 詩織

石川 詩織

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