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本当に欲しいもの?したいこと??

ずっとずっと、私の本当にしたいことってなんだろう?と思っていました。
仕事も家庭生活も友達も、なにも困っていない毎日で幸せな毎日のはずなのに、何かが足りない。でも、何が足りないのかが分からない。

私が体験した最初の心理療法はゲシュタルト療法のワークでした。ゲシュタルト療法では、身体の感覚をとても大切にします。ところが、ワークの中で「今どんな感じですか?」「その嫌な気持ちは身体のどのあたりに感じますか?」と聞かれても、私だけ体の中は空っぽで、どこにも行きつけない。そこから、私の身体と心と頭と世界を繋ぐ旅が始まったのでした。

人間も動物ですから、本能的に身体が感じた危険信号や欲求があります。それが、何とも言えない気持ちや気分は身体の変化を意識がとらえたものなのです。ところが、「こうでなければならない」「これが普通だから」など、頭で考えたことでそれらの信号や欲求を自分では気づかないうちに意識の下の方へ押しやって、気づかないことが多いのです。また、強い苦痛を体験した人や、繰り返し苦痛を感じることが多かった人は、身体の感覚をそのまま感じるとつらいので感じないようにしていることもあります。私の場合は、感覚過敏もあって親からその感覚を否定されて、感じると嫌なことがあると閉じ込めたということもあったようです。そうすると、無かったことにした欲求や不快感などはずっとそのまま「何だか分からないけど」という形で体に残り続けるのです。

身体の感覚は、基本的な欲求を教えてくれます。のどが渇いた。疲れた。さびしい。お腹が空いた。私たちの欲求はもっと複雑に感じますが(頭は複雑にしがちですが)、本来は、こうした基本的な欲求が組み合わさっていたり連続したりしているだけだったりします。本当に欲しかったものは、意外と簡単なものだったりするかもしれません。

これまで意識にあがってこなかった、こうした身体からの合図に耳をかたむけてみましょう。あなたの本当に欲しているものは、実は、そうしたこれまで気づかなかった小さな欲求の向こう側にあるのかもしれませんよ。

  • この記事を書いた人
香田 利恵子

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